日本中華総商会 中国視察活動の概要

日本中華総商会は、祖国との絆を深めるとともに、中国の経済発展の最前線を直に体感することを目的として、2009年より毎年恒例の中国視察活動を実施しています。例年、厳浩会長を団長とし、理事会幹部や会員約30名で構成される代表団が、中央の主要な華僑関連機関を訪問し、吉林省・上海市・内モンゴル自治区・天津市・湖南省・福建省・四川省・浙江省・江蘇省・貴州省・安徽省など、各地を視察してまいりました。これらの活動はすべて国務院僑務弁公室(国僑弁)の支援・協調のもと行われ、豊かな成果を上げ、関係各方面から高い評価を得ています。

組織機構の調整後、全国各地の商会が総商会に加盟し、視察団は地方商会と合同で訪中活動を行うようになりました。これにより、対象地域とのつながりを活かし、視察の規模と実効性を高めることが可能となりました。これまでに、日本浙江総商会や日本徽商協会と合同で視察団を組み、成功を収めています。

本年(2018年)は、日本黒龍江総商会と合同で訪中団を結成し、6月に北京および黒龍江省を視察予定です。重点的に視察する分野は、黒龍江の現代農業および食品加工産業であり、第29回ハルビン国際経済貿易商談会(哈洽会)にも参加いたします。

視察団構成と日程概要

視察団構成(予定人数:約30名)
団長:厳浩会長
団員:日本中華総商会の副会長および幹部、日本黒龍江総商会の主要幹部、分会・友好会の幹部、日本企業の管理職など。
主な日程(抜粋)

  • 6月10日(日):北京到着。北京聯誼会主催のゴルフ交流会(希望者のみ参加)
  • 6月11日(月):北京市僑弁を訪問後、飛行機で佳木斯へ移動
  • 6月12日(火):建三江農場、七星農林科技園区、北大荒農業センター、富錦国家湿地公園などを視察
  • 6月13日(水):佳木斯市内企業・博物館視察後、バスにてハルビンへ移動(約4時間)
  • 6月14日(木):省政府関係者との面会(予定)、華僑資本企業訪問、哈洽会歓迎晩餐会参加
  • 6月15日(金):哈洽会開幕式参加、市内観光
  • 6月16日(土):自由行動、視察団解散

※日程は現地事情により変更される可能性があります。

視察地の紹介

佳木斯(ジャムス)
黒龍江省東北部に位置する副省級都市であり、東北アジア経済圏の要衝です。中国の東の果て「華夏東極」とも呼ばれ、環境・交通・文化の中心地として発展しています。三江湿地国家自然保護区を擁し、観光・産業・農業資源に恵まれた都市です。

北大荒グループ
中国最大規模の農業集団であり、無公害・有機農産品の生産・加工・貿易に強みを持つ企業グループ。1998年に国務院の承認のもと設立され、2002年には上場企業となりました。現在は下記の分野で国際協力・投資を積極的に推進中です。

  • 国有企業の戦略的投資・合弁協力
  • 有機・グリーン食品の精密加工プロジェクト
  • 農産品供給および国際貿易
  • IT技術の活用と産業のスマート化
  • 小都市建設・不動産開発・物流など

ハルビン
黒龍江省の省都であり、文化・経済・交通の中枢を担う特大都市。別名「氷城」「東方モスクワ」と称され、国際的にも知名度の高い都市です。産業基盤が充実し、毎年開催される哈洽会は中国・ロシア・東北アジアとの経済交流の重要な場となっています。

今後に向けて

今回の視察は、黒龍江省の現代農業・食品産業とのつながりを深めると同時に、地方商会との連携強化、日本企業と中国地方都市の交流推進に大きな一歩となることが期待されます。視察団一同、現地の発展の様子を肌で感じ、日中経済交流の橋渡しとしての役割を果たす所存です。

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